園長日記
郷公園の公式サイトでもお知らせしたように、今年も「エヒメ」ペアの繁殖状況がUstreamでライブ配信され始めた。先日の大雪の中、雪に埋まりながら健気に卵を抱く彼らの姿は感激的ですらあった。シンシンと降りしきる雪の中、全く動かいエヒメを見ていると、ときに「生きているのかな?」といぶかうぐらいだった。エヒメがなぜこれほど注目されるのかは、本日記のNo.06(2013年4月6日)に詳しく書いたので、それを見直していただきたいが、重要な点はメスのエヒメが大陸から飛来した鳥だからだ。誰でもできる、このライブ映像の楽しみ方を以下にご紹介しよう。
この映像が撮影されている巣は、郷公園内にあり、昨年「佐塔」としてご紹介したものだが、この巣塔の位置は、昨年の位置からおよそ130メートル離れた山の中腹に新設された。映像はこれまでよりも解像度のよいハイビジョンカメラで、巣の中がよく見えるように上方から俯瞰されている。そのためややもすると、地上に巣があるような錯覚に陥るが、実は巣は写真1のように地上9.5メートルも上にある。
まず映像をみたとき、確認したいのは、
これがわかると、「妻と夫で子育ての仕事が違うのかな?」という疑問が解けるだろう。そうは言っても、今は卵を抱いている時期なので、ほとんどの時間は、どちらかのコウノトリが巣にじっと伏せていて、行動にあまり変化がなく、正直言って面白くないだろう。でも私たちの目に卵をさらすような夫婦は、卵をカラスに易々と奪われてしまうだろうから、これはいたしかたないことだとご理解いただきたい。しかし、「抱卵は交代するのかな?」「するとしたら、いつどんなふうに交代するのかな?」とか、交代の時には、「卵はいくつあるのかな?」などがわかるかもしれない。
その後は、「いつ頃、何日ぐらい温めると何羽が孵るのかな?」とか「餌は何をもってくるのかな?」とか、「妻と夫では、運んでくる餌が同じなのか、違うのかな?」などを観察してほしい。さらに、「何日間ぐらいで、いつごろ何羽が巣立つのか?」も見どころだ。このように見どころ満載の画像であるから、これから以下のサイトで数カ月を楽しんでいただきたい。ただし、エヒメたちの画像が出てくるまで、30秒ほど,広告を我慢してほしい。
Ustreamのライブ映像はコチラ【終了】
- (063)第3回韓国コウノトリ放鳥式に参加する
- (062)IPPMサントリーから助成金を受ける
- (061)卵で産みたい
- (060)大迫インデックス
- (059)徳島県を訪問した
- (058)本店・支店・出張所
- (057)放鳥10周年記念セレモニー
- (056)今繁殖期最後のヒナが巣立った
- (055)野田市の放鳥(続き)
- (054)野田市の放鳥式典が行われた
- (053)えっちゃんの子どもに脚環を装着
- (052)三保の「あさひ」
- (051)仙禽
- (050)珍客帰る
- (049)J0051(ポンスニ)の韓国からの帰還
- (048)えっちゃん、おめでた!
- (047)四国で、但馬以外での全国初の繁殖地誕生か?
- (046)最近のドローン問題について思うこと
- (045)この家に見覚えがありました!
- (044)えっちゃん結婚か?
- (043)お宝写真の訂正
- (042)郷公園、昨年の十大ニュース発表
- (041)中国の繁殖コウノトリ(No. 40の続き)
- (040)大陸の越冬コウノトリ
- (039)韓国に渡ったコウノトリにお友だち
- (038)赤石のメス、その後
- (037)福井県のヒナすくすく育つ
- (036)大学院開設記念式典
- (035)この家に見覚えは?
- (034)速報・赤石の弟の祝再婚!