公立大学法人 兵庫県立大学大学院大学院 地域資源マネジメント研究科

園長からのごあいさつ

園長からのごあいさつ

兵庫県立コウノトリの郷公園をご利用の皆様へ】

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 国の特別天然記念物に指定されているコウノトリは、明治以前は日本各地に生息していました。しかし、乱獲や農薬の使用、農地改良などの影響を受け、1971年(S46)に日本の空から姿を消しました。兵庫県教育委員会は、日本最後のコウノトリの繁殖地である兵庫県北部の豊岡市で、野生復帰事業を開始しました。そして、地域の皆さまのご協力のもと、コウノトリの保護増殖事業に長年取り組んできました。

 

 野生復帰に向けての大きな転機となったのは、1985年(S60)に旧ソ連ハバロフスク地方政府から寄贈されたコウノトリが、4年後に初めてふ化に成功したことです。その後、飼育下で順調に個体数を増やしていきました。そのような状況の中で、コウノトリが地域の人々と共生できる環境を整備し、野生復帰事業を推進していくことを目的として、1999年(H11)に兵庫県立コウノトリの郷公園は開設されました。

  

 郷公園では、コウノトリの種の保存と遺伝的管理、野生復帰のための研究、そして人と自然が共生するための環境教育を進めています。2011年(H23)には「コウノトリ野生復帰グランドデザイン」が策定され、評価と今後の課題等を検証しながら、その方針に沿って取組を進めています。多くの方々のご支援により、コウノトリは、現在では全国各地に生息域を拡大し、2025年(R7)には、野外コウノトリの個体数は500羽に達することが予想されます。中国、台湾、韓国など海を渡っていく個体も増えています。

 

 今年は、2005年の試験放鳥から20年を迎えるメモリヤルイヤーです。これまでの取組を振り返るとともに、さらなる生息域の拡大や個体数の増加に対応して様々な取組を進め、これまで以上に、人と自然が共生できる環境づくりを通じて地域の発展に貢献していきます。多くの皆さまにぜひご来園いただき、コウノトリのことや野生復帰事業を知る中で、自然あふれる豊かな地域づくりを共に進めていけますよう、ご支援をお願いいたします。

 

  兵庫県立コウノトリの郷公園長
 上甫木 昭春(かみほぎ あきはる) 

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