コウノトリを勉強しよう
どんなふうに増えてきた?
日本の空を飛ぶコウノトリの数は、保護増殖の取組の成功と、
その成果を基にした野生復帰の取組により、増えてきました。
上のグラフはその経緯を現したものです。昭和時代の初期には約100羽はいたであろうと推測されます。
それ以前の数は記録がないのでわかりませんが、さらに多くのコウノトリがいた可能性はあります。
①絶滅が危惧され、昭和30年に保護活動が始まりました。
②昭和40(1965)年に人工飼育の取組が始まりました。
③昭和46(1971)年に日本の空を飛ぶ最後の野生コウノトリが死にました。これを野生絶滅と言っています。
④昭和60(1985)年にソビエト連邦(ロシア)から野生の幼鳥6羽を譲り受けました。
⑤ソビエト連邦(ロシア)から譲り受けた幼鳥の中から飼育コウノトリのつがいができ、
平成元(1989)年に3羽のヒナがふ化し2羽が巣立ちしました。
コウノトリの人工飼育を始めてから24年目にして増殖に成功しました。
⑥平成6(1994)年に、コウノトリ野生復帰計画が開始されました。
⑦平成14(2002)年には飼育コウノトリが100羽を超えました。
⑧平成17(2005)年に飼育コウノトリの試験放鳥が開始され、
放鳥から野外コウノトリによる自然繁殖に重点を移しました。
コウノトリの保護活動が始まってから50年目のことです。
⑨野外コウノトリの数は、平成17(2005)年から12年目の平成29(2009)年に100羽、
15年目の令和2(2020)年に200羽、17年目の令和4(2022)年に300羽に到達しました。