野外コウノトリ
コウノトリ飛来・繁殖時の対応パンフレット(地方公共団体向け)
兵庫県立コウノトリの郷公園では、コウノトリ飛来・繁殖時の対応パンフレット「あなたのまちで コウノトリが巣づくりをはじめたら」を、文化庁・環境省の監修のもと作成しました。
パンフレットが必要な地方公共団体は、兵庫県立コウノトリの郷公園までご連絡ください。また、下記リンクからPDFファイルをダウンロードできます。
「あなたのまちで コウノトリが巣づくりをはじめたら」(PDFファイル)
以下にパンフレットの前書きと目次を示します。
はじめに
兵庫県立コウノトリの郷公園(以下、郷公園)が、野外で絶滅したコウノトリの放鳥(再導入)を開始したのが2005年9月のことですから、昨年は再導入15周年でした。そして、本冊子の前身にあたる「あなたのまちにコウノトリが飛来したら、」を作成してから5年以上の歳月が過ぎました。
この5年間にコウノトリの繁殖地は、郷公園の位置する兵庫県豊岡市、及びこれに隣接する京都府京丹後市を中心とする北近畿・但馬地域から、2017年の徳島県、2018年の島根県、2019年の福井県・鳥取県というように、順調に広がってきました。またこの期間には、「南但」と称される兵庫県養父市・朝来市でも繁殖が始まりました。このことは2011年に策定した「コウノトリ野生復帰グランドデザイン」の中期目標「国内のメタ個体群構造の構築」に向かって、コウノトリの野生復帰が順調に進んでいることを示しています。また昨年は、関東でも初の巣立ちが 確認されました。このように、コウノトリの新たな定着・繁殖が、全国のどの地域で起きても不思議ではない状況になっているのです。
そこで、これまで15年にわたり郷公園が蓄積してきた野外コウノトリについての知見をわかりやすくまとめ、全国の地方公共団体に配布し、適切な対応をしていただこうという趣旨のもと、本冊子「あなたのまちでコウノトリが巣づくりをはじめたら」を作成しました。
これから先、特別天然記念物コウノトリが新たに造巣を開始する自治体にとって、本冊子がお役に立つのは間違いありませんので、これを大いに活用していただくことを強くお願いする次第です。
2021年1月
兵庫県立コウノトリの郷公園 園長
江崎 保男
目 次
- はじめに
- コウノトリが定着・繁殖するために
- コウノトリの見分け方、特徴
- コウノトリへの対応方法Q&A
観察・餌やり
けが・死亡
営巣場所
営巣可否判断
関係機関との連絡調整
関係法規
産卵から巣立ちまで
足環の役割
個体情報・識別
住民等への対応 - コウノトリの繁殖地が広がるということ
- IPPMーOWSの活動