コウノトリを勉強しよう
どうやって復活させた?
コウノトリを増やそうという兵庫県・豊岡市の取組は、
昭和40年から23年間「約束のケージ」で試みられましたが、
日本に住むコウノトリは、農薬が含む水銀の影響を受けていたために、ヒナは育ちませんでした。
そこで、昭和60(1985)年に、ソビエト連邦(現ロシア)から、
日本に住むコウノトリと同じ種の野生コウノトリの幼鳥を6羽もらうことになりました。
この6羽を飼育して、つがいをつくりコウノトリを生み育てさせて増やしていきました。
4年目の平成元(1989)年に、ロシアからもらったコウノトリがヒナを産みました。
保護増殖に取り組んで24年目にしてはじめて、日本の豊岡で飼育コウノトリが生まれたのです。
その後のコウノトリ野生復帰の取組の流れを以下にまとめます。
平成 3(1991)年:郷公園周辺の農業者有志が減農薬・無農薬農業の取組を開始(アイガモ農法も)
4(1992)年:コウノトリ野生復帰計画が開始
11(1999)年:「兵庫県立コウノトリの郷公園」が開園(コウノトリの野生復帰を目指す施設)
13(2001)年:環境省発足
14(2002)年:祥雲寺地区で「コウノトリの郷営農組合」が設立、環境にやさしい農業の実践開始
:野生コウノトリ「ハチゴロウ」が大陸から豊岡に飛来
15(2005)年:飼育コウノトリを試験的に野外に放鳥
19(2007)年:放鳥した野外コウノトリがつがいになり、野外繁殖に初めて成功(豊岡市百合地巣塔)