公立大学法人 兵庫県立大学大学院大学院 地域資源マネジメント研究科

園長日記

(059)徳島県を訪問した

昨年5月に、徳島県鳴門市大麻町で、但馬地域以外の地でのコウノトリ初造巣がみられ、地元が大いに沸いたことは園長日記No.47に書かせてもらった通りである。しかしながら、その時はメスがまだ2歳で繁殖年齢に達していなかったためか、産卵には至らなかった。今年も同じ組み合わせのカップルが造巣を始め、オス(伊豆ペアの子)が5歳になり、メス(朝来市三保放鳥拠点よりソフトリリース)は3歳になった。

そこで、2月29日に現地を見せていただいた。現場に出るのに先立って、県庁で熊谷副知事と会談する時間をとっていただいた。郷公園からは「コウノトリの家系図」や、「ポスター」や「パンフレット」が贈られた(写真1)。会談は終始和やかな雰囲気の中で行われ、私からは、「但馬盆地が本店だとすると、全国へ散らばった分散地は出張所であり、繁殖すれば支店の1号店になるので、ぜひ頑張っていただきたい」と園長日記の前号で書いたことを申し上げた。また、「IPPMにも参加していただき、徳島の経験を全国や世界の支店開設に役立ててほしい」ともお願いした。副知事は「支店第1号になり、IPPMに入れてもらって他所と情報交換をしたい」と積極的な姿勢を示された。

その後、現場のレンコン田を視察させていただいたが(写真2)、水が浅く、採食には格好な環境で、コウノトリ定着推進連絡協議会の竹村昇会長からの説明もお聞きすることができた。連絡協議会では、規制範囲を造巣地の周辺400メートルに広げ、繁殖の妨害にならないように静かに見守りたいようだった。折からの強い風にあおられて、カップルは巣の上で立っているのが精いっぱいの様子だったが、今年こその繁殖成功を期待したいものだ。

(写真1)左奥が熊谷副知事、右奥が私

写真1 左奥が熊谷副知事、右奥が私

(写真2)コウノトリの造巣地の近くでマスコミに取り囲まれる

写真2 コウノトリの造巣地の近くでマスコミに取り囲まれる


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