公立大学法人 兵庫県立大学大学院大学院 地域資源マネジメント研究科

お知らせ

韓国との個体(卵)の交換について~コウノトリの郷公園から韓国へ個体の輸出~

 2025年1月にイェサン(禮山)郡より兵庫県立コウノトリの郷公園に、『イェサン(禮山)コウノトリ公園との間でのコウノトリの卵の譲渡と生体の譲受』の依頼があり、2025年2月5日に契約を締結しました。
 韓国の禮山コウノトリ公園から5月28日に有精卵5個を譲受け、帰国後、当公園附属飼育施設コウノトリ保護増殖センターの孵卵器内で管理し、托卵後5個ともふ化しました。この度、当公園から禮山コウノトリ公園へのコウノトリの個体の輸出を行いました。

 

○輸出先施設:イェサン(禮山)コウノトリ公園※1

 

○コウノトリ2羽(生体オスメス各1個体)

国際血統登録番号国内血統登録番号性別足環 孵化日(年齢)
1439J615オス右:青、左:緑2022/4/20(3歳)
1384J602メス右:黒、左:緑2020/5/8(5歳)

○作業行程
 令和7年 9月24日 

 ・検疫開始
 令和7年10月23日 

 ・輸出先である禮山コウノトリ公園の関係者2名来訪
 ・動物検疫所(神戸支所)の検疫官による確認及び輸出検疫
 ・証明書交付
 令和7年10月24日
 ・10:17頃 輸出個体(2個体)を積み込み関西空港へ出発
 ・禮山コウノトリ公園関係者2名は別途関西空港へ出発
 ・14:35 関西空港に到着
 ・19:15頃 貨物機が仁川空港へ出発
 ・20:20頃 仁川空港に到着。
 ・税関及び検疫後に禮山コウノトリ公園へ出発
 令和7年10月25日
 ・1:00頃 輸出個体(2個体)が禮山コウノトリ公園に到着。
 ・特に異常なくケージに解放

 

○目的:飼育下における希少野生動物の遺伝的多様性を増加させ、繁殖を促進することで、生物多様性の保全に貢献するため

 

○内容:コウノトリの郷公園で飼育しているコウノトリのうち2羽(生体オスメス各1個体)を韓国の禮山コウノトリ公園に輸出

 

※1 イェサン(禮山)コウノトリ公園は、イェサン郡により2015 年に設立された施設で韓国教員大学コウノトリ生態研究所からも研究員等を派遣して運営されている。兵庫県立コウノトリの郷公園は韓国教員大学コウノトリ生態研究所と研究協力覚書を2003 年に締結しており、イェサン(禮山)コウノトリ公園の開園にあたっても施設設計などに関する協力を行い、開園後は野生復帰事業に関する情報交換、また2015 年に韓国で放鳥が開始されてからは放鳥個体や野外繁殖個体に関する情報交換を行っている。

 

【検疫棟から輸送箱に入ったコウノトリを搬出】
【コウノトリの郷公園を出発】
【禮山コウノトリ公園に到着】
【ケージに解放】

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