公立大学法人 兵庫県立大学大学院大学院 地域資源マネジメント研究科

お知らせ

ブータンへ再び!シロハラサギの繁殖支援~ブータン王立自然保護協会と協定締結後、初の派遣~

 兵庫県立コウノトリの郷公園は、ブータン王立自然保護協会(RSPN)(※1)と、鳥類の保全の推進と普及を図り、シロハラサギの飼育下繁殖に関する技術交流と協力を推進するため、令和6年12月3日に協定を結んでいます。今回RSPNからの依頼により、当園職員を現地に派遣し技術支援を行いました。
 今後も、郷公園は協定に基づき種の保全と人材育成の促進、技術者の交流、共同研究などの活動を行っていきます。

 

〇派遣職員:松本令以 主任研究員(獣医師)

 

〇派遣期間:令和7年3月11日~3月18日(現地での活動期間は3月12日~16日)

 

〇派遣先:ブータン王立自然保護協会 シロハラサギ保全センター(ブータン王国チラン県)

 

〇研修内容

 (1) コウノトリ用特殊育雛器の提供、セッティング、使用方法の説明
 (2) プラスチック製ネットを巣材にした育雛容器の製作
 (3) アオサギのふ化育雛研究により得られた知見に基づく育雛方法の助言
 (4) 獣医研修 など

 

〇費用

 旅費および提供物品はシロハラサギ保全チーム(※2)が獲得した以下の助成金によるものです。

 ・自然保護助成基金(プロ・ナトゥーラ・ファンド助成)
 ・東京動物園協会野生生物保全基金
 ・公益信託サントリー世界愛鳥基金
 ・TOYO TIREグループ環境保護基金 (順不同)

 

【経緯】

〇2023年 

 シロハラサギ保全チームのメンバーがシロハラサギ保全センターを訪問
 人工ふ化・飼育が成功していないことを把握
〇2024年 

 保全チームが国内のコウノトリ・トキ・サギの飼育繁殖の専門家に協力要請
 専門家がブータンでのシロハラサギの人工ふ化、育雛をオンラインで支援
(3~4月)

 現地に専門家が派遣され支援活動を行う

 郷公園からも職員1名を派遣
(7月) 

 保全センター職員が研修のため来日

 郷公園でも研修を受け入れ、技術指導を行う
(12月) 

  郷公園とRSPNが協定を締結

 ※同様の協定は(公社)日本動物園水族館協会とRSPNの間でも締結

 

なお、今回の派遣チームは以下のとおり、計4名で構成されました。
〇第1陣(令和7年3月11日~3月18日)
 兵庫県立コウノトリの郷公園:松本令以(獣医師)
 NPO法人どうぶつたちの病院沖縄:渡部大介(研究員)
〇第2陣(令和7年3月16日~3月22日)
(公財)東京動物園協会多摩動物公園:中島亜美
(公財)東京動物園協会井の頭自然文化園:吉澤円(獣医師)

 

※1 王立自然保護協会(RSPN:Royal Society for Protection of Nature)
 ブータン王国第4代国王の勅命のもとで1987年に設立された非政府組織(NGO)

 

※2 シロハラサギ保全チーム(代表 法政大学 島野智之教授)
 法政大学、東邦大学、人間環境大学、国立科学博物館、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の研究者や獣医師で構成される任意団体

 

【シロハラサギ保全センター職員らとともに、シロハラサギの飼育ケージ内に巣台を新たに設置】

 

【シロハラサギ保全センター内の教育普及展示室の視察】

 

【シロハラサギ保全センター職員にレクチャーを行う松本主任研究員】
(バナー)コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)
(バナー)コウノトリ個体検索(IPPM-OWS運営)
(バナー)足環カタログ
(バナー)コウノトリの郷公園公式Facebookページ
(バナー)ふるさとひょうご寄付金(コウノトリ野生復帰プロジェクト)
(バナー)コウノトリ野生復帰グランドデザイン
(バナー)学術雑誌「野生復帰」
(バナー)コウノトリ飛来・繁殖時の対応パンフレット
(バナー)コウノトリの郷公園パンフレット
(バナー)園長日記(名誉園長ver)
(バナー)兵庫県但馬県民局コウノトリ映像ライブラリー
(バナー)豊岡市立コウノトリ文化館
(バナー)キコニアレター
(バナー)兵庫県博物館協会