お知らせ

豊岡市の祥雲寺巣塔（郷公園前）で平成２８年から繁殖を続けてきたペアのメスが、今年３月５日に防獣フェンスにぶつかって死亡しました。

残されたオス（J0021）は、４月上旬から新たなメス（エヒメ^※１）と繁殖行動を始めましたが、この２羽は母と子であり、遺伝的に問題のある近親婚（親子婚）となります。

ついては、ペアのいずれかを捕獲すべく、４月１２日から捕獲用ケージを設置し、餌付けを行っていました。

本日4月26日、オス（J0021）を捕獲し、巣にあった卵を救護しました。

このオスは、しばらくの間、飼育下に収容します。

また、卵は、親子婚による影響を研究するため、ふ化させ、飼育する予定です。

残されたメス（エヒメ）が、早く新たなパートナーを見つけ、今シーズン中に次の産卵をしてくれることを期待しています。

なお、その繁殖が成功した場合には、今回捕獲したオス（J0021）を解放します。

【※１】エヒメ　　200５年に大陸から飛来したと思われる野生のメスで、足環は付いていません。（推定17歳）