公立大学法人 兵庫県立大学大学院大学院 地域資源マネジメント研究科

お知らせ

「コウノトリ未来国際かいぎ」セッション I をお見逃しなく!

兵庫県立コウノトリの郷公園は、1999年の設置以来、国内で絶滅したコウノトリの「生態研究を基盤とする野生復帰実践機関」として、野生復帰の中心を担ってきました。2005年に豊岡市内で再導入を開始し、これらが次々と野外繁殖に成功し、本年には総個体数が260を超えるとともに全国7府県で繁殖に成功するに至りました。つまり国内繁殖個体群の復活に成功したのです。
今回開催される第6回コウノトリ未来・国際かいぎ(セッション I )では、これまでの成果をわかりやすく端的に紹介するとともに、今後の課題を明らかにします。一方、海外の研究者を招き、再導入の世界的な歴史、および日本に続いてコウノトリ野生復帰に取り組む韓国の状況が紹介されます。そして最後にコウノトリ野生復帰の今後の課題と解決策を議論するパネルディスカッションを行います。


このセッションを含め、第6回コウノトリ未来・国際かいぎは会場での参加オンラインでの参加が可能なハイブリッド形式で実施されます。この絶好の機会をお見逃しなく!わずか2時間でコウノトリ野生復帰の全貌を理解できます。参加申込みについては以下をご参照ください.

→ 会場での参加  → オンラインでの参加  → 公式サイト


セッションI「コウノトリの未来」

2021年10月30日 13:00〜15:00
≪進行≫ 出口智広(兵庫県立大学大学院准教授)

話題提供

  1. 「コウノトリ国内個体群の復活に成功」江崎保男(兵庫県立コウノトリの郷公園)
  2. 「A brief history of bird reintroductions(鳥類の再導入の歴史について)」 フィリップ・セドン(オタゴ大学教授/ニュージーランド)※オンライン出演
  3. 「The genetic management of released Oriental Stork Population S. Korea(韓国のコウノトリ再導入個体群の遺伝的管理)」 キム・スギョン(禮山コウノトリ公園主任研究員/韓国)※オンライン出演
  4. 「日本のコウノトリ再導入個体群の遺伝的管理」 内藤和明(兵庫県立大学大学院准教授)
  5. 「採餌環境整備の全国展開と今後」 佐川志朗(兵庫県立大学大学院教授)

ディスカッション

「今後どのような具体的活動が求められるか」
≪パネリスト≫ 河口洋一(徳島大学大学院准教授)、長谷川雅美(東邦大学教授)、江崎保男、内藤和明、佐川志朗

登壇者

江崎保男(顔写真) 江崎保男
1951年大阪市生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科教授・初代研究科長(兼)県立コウノトリの郷公園統括研究部長を経て、2019年から現職。専門は動物生態学。 第20回山階芳麿賞受賞。著書に「生態系ってなに?」「自然を捉えなおす」などがある。
フィリップ・セドン(顔写真) フィリップ・セドン
イギリス、ニューカッスル生まれ。 1988年にオタゴ大学で動物学の博士号を取得後、ケープタウン大学でケープペンギンの研究、サウジアラビア国立野生生物研究センターでフサエリショウノガン、ダチョウ、アラビアオリックスの再導入に携わり、2001年から現職。野生動物の再導入の第一人者。野生動物の保全的導入、外来種やペンギンの生態について研究している。国際自然保全連合(IUCN)専門家委員。
キム・スギョン(顔写真) キム・スギョン
韓国大邱生まれ。博士(動物生態学)。慶北大学で生物学を専攻した後、韓国教員大学大学院でコウノトリの研究を開始。同大学コウノトリ生態研究所研究員を経て、2015年に設立された禮山コウノトリ公園に着任。韓国におけるコウノトリの再導入の現場に最初期から関わり、野外個体のモニタリングや生息環境の復 元に携わっている。
長谷川雅美(顔写真) 長谷川雅美
1981年東邦大学理学部生物学科卒。 理学博士。東京都立大学(現 首都大 学東京)大学院修了後、千葉県立中央博物館を経て、2000年から東邦大学理学部生物学科の教員。専門は島嶼生物学。伊豆諸島の爬虫類の進化生態学的研究をはじめ、里山のカエル類の保全研究などを通じて、地域社会や博物館との連帯による自然史教育の充実をめざして活動中。
河口洋一(顔写真) 河口洋一
1970年生まれ。専門分野は、生態系管理学。生態系サービスを活用 したサステイナブルな地域づくりに関する研究を行っている。
佐川志朗(顔写真) 佐川志朗
専門分野は、応用生態工学。河川や水田などの水辺環境の自然再生に関する研究を専門としている。
内藤和明(顔写真) 内藤和明
1968年山口県生まれ。広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程後期修了。 博士(学術)。農林水産省中国農業試験場などを経て、2014年4月から現 職。専門は保全生態学。コウノトリの野生復帰プロジェクトではマイクロサテライトDNAを用いた遺伝解析や家系 情報を用いた繁殖計画、リリース計画の策定に携わっている。
出口智広(顔写真) 出口智広
専門分野は、行動生態学・再導入生物学。希少種 (主に鳥類)の行動や生 理と保全の関わりについて研究している

(バナー)コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)
(バナー)コウノトリ個体検索(IPPM-OWS運営)
(バナー)足環カタログ
(バナー)コウノトリの郷公園公式Facebookページ
(バナー)ふるさとひょうご寄付金(コウノトリ野生復帰プロジェクト)
(バナー)コウノトリ野生復帰グランドデザイン
(バナー)学術雑誌「野生復帰」
(バナー)コウノトリ飛来・繁殖時の対応パンフレット
(バナー)コウノトリの郷公園パンフレット
(バナー)園長日記(名誉園長ver)
(バナー)兵庫県但馬県民局コウノトリ映像ライブラリー
(バナー)豊岡市立コウノトリ文化館
(バナー)キコニアレター
(バナー)兵庫県博物館協会