公立大学法人 兵庫県立大学大学院大学院 地域資源マネジメント研究科

松本令以

松本令以

松本令以(MATSUMOTO Rei)(獣医師)


■略歴

1975年 京都市生まれ

1999年 北海道大学獣医学部獣医学科 卒業

1999~2001年 のぼりべつクマ牧場 獣医師

2001~2010年 横浜市立よこはま動物園 獣医師

2010~2012年 横浜市立野毛山動物園 獣医師

2012~2015年 横浜市立野毛山動物園 飼育展示係長

2015~2016年 横浜市立よこはま動物園 医療係長

2016年~ コウノトリの郷公園 獣医師


■資格

獣医師

日本野生動物医学会認定専門医(鳥類医学分野)

学芸員

鳥類標識調査員


■専門分野

鳥類医学


■業務内容

飼育コウノトリの健康管理・疾病治療、野外コウノトリの救護・負傷/死亡原因の究明・事故対策、遺伝子検査、足環の管理、高病原性鳥インフルエンザ対策など


■所属学会等

・日本野生動物医学会(1995年~)

 SSC委員会 副委員長(2010~2015年), 委員長(2016~2022年)

 教育普及委員会 委員(2013~2015年)

 学会誌編集委員会 委員(2016年~)

 感染症対策委員会 委員(2016年~)

・野生動物救護研究会 幹事(2000年~)

・日本ツルコウノトリネットワーク(2017年~)

・日本鳥学会(2023年~)

 鳥類保護委員会 委員(2023年~)

・日本鳥類標識協会(2023年~)


■著書・執筆

・松本令以. 動物園の獣医学. 動物園学入門(分担執筆). 朝倉書店. 2014. 東京

・松本令以. 2007. 変わりゆく21世紀の動物園~よこはま動物園(ズーラシア)の取り組み. ビオフィリア. 3(3):44-49

・松本令以, 植田美弥, 佐藤雪太, 比嘉由紀子, 津田良夫, 澤邉京子, 村田浩一. 2006. よこはま動物園における鳥マラリアの発生と対策. 獣医畜産新報. 59(10):827-830

・松本令以, 佐川志朗. 2017. 兵庫県から全国、そして世界へ~コウノトリ野生復帰の現状と課題~. 私たちの自然. No.611(2017年7/8月号):3-5

・松本令以. 2018. 全国に広がるコウノトリ. すづくり(広島市安佐動物公園). 47(4):10-11

・松本令以. 2022. 鳥類医学を専門とする獣医師の目から見たコウノトリの野生復帰~人為的要因による事故とその対策~. 私たちの自然. No.642(2022年9/10月号):6-8


■学術論文(主なもの)

・MATSUMOTO R, HASHIMOTO Y. 2000. Distribution and Developmental Change of Lymphoid Tissues in the Chicken Proventriculus. Journal of Veterinary Medical Science. 62(2):161-167

・植田美弥, 高増哲也, 中澤正年, 今野雄一, 山本裕彦, 松井桐人, 松本令以, 水谷苗子, 草村弘子. 2004. アトピー性皮膚炎が疑われたメガネグマの1例. 日本野生動物医学会誌.  9(2):135-138

・松本令以. 2003. 第3回米国野生動物レスキュー研修ツアー. よこはま動物園研究会報. 6:23-27

・松本令以. 2005. ミゾゴイの救護と飼育経過. よこはま動物園研究会報. 7:70-73

・松本令以, 山本裕彦, 植田美弥, 松井桐人, 水谷苗子, 草村弘子, 上田愛子. 2006. 疝痛症状を示したホッキョクグマの試験的開腹術. 動物園水族館雑誌. 47(3):79-84

・尾形光昭, 小泉純一, 森角興起, 松本令以. 2006. 分子生物学的手法を用いたカンムリシギダチョウ(Eudromia elegans)の性判別. 日本野生動物医学会誌. 11(2):79-81

・松本令以. 2006. よこはま動物園内で実施した蚊の捕獲調査. よこはま動物園研究会報. 8:59-63

・古田洋, 松本令以. 2006. ギンケイにおける人工授精の試み. よこはま動物園研究会報. 8:40-42

・植田美弥, 草村弘子, 松井桐人, 松本令以, 山本裕彦, 玉井勘次. 2007. フランソワルトンにみられた多中心性口腔扁平上皮癌の一例. 日本野生動物医学会誌. 12(2):117-12110)

・松本令以. 2007. 身近な生き物調査チーム平成18年度活動報告. よこはま動物園研究会報. 9:18-20

・松本令以. 2007. オシドリに発生した腫瘍8例. よこはま動物園研究会報. 9:49-51

・Murata K, Nii R, Sasaki E, Ishikawa S, Sato Y, Sawabe K, Tsuda Y, Matsumoto R, Suda A, Ueda M. 2008. Plasmodium(Bennettinia) juxtanucleare infection in a captive white eared-pheasant (Crossoptilon crossoptilon) at a Japanese zoo. The Journal of Veterinary Medical Science. 70(2):203-205

・Ejiri H, Sato Y, Sawai R, Sasaki E, Matsumoto R, Ueda M, Higa Y, Tsuda Y, Omori S, Murata K, Yukawa M. 2009. Prevalence of avian malaria parasite in mosquitoes collected at a zoological garden in Japan. Parasitology Research. 105(3):629-633

・松本令以, 植田美弥, 村田浩一, 比嘉由紀子, 沢辺京子, 津田良夫, 小林睦生, 佐藤雪太, 増井光子. 2010. 横浜市の動物園における蚊媒介性感染症の媒介蚊生息調査. 日本野生動物医学会誌. 15(2):79-86

・石井隆, 葉山久世, 加藤ゆき, 東野晃典, 菊池博, 松本令以. 2010. 丹沢湖の外来亜種カナダガン学術捕獲とその問題点. BINOS(日本野鳥の会神奈川研究年報). 17:17-28

・松本令以. 2010. ウガンダに行ってきました~JICA草の根技術協力事業によるウガンダ野生生物教育センターでの活動~. 野毛山動物園飼育研究会報. 17:45-49

・雨宮勇斗, 東野晃典, 高橋麻耶, 富岡由香里, 松本令以, 鈴木馨. 2010. 野生鳥類の展示利用に向けた馴化の試み. 日本比較臨床医学会誌. 18:27-36

・平山加奈, 松本令以, 富岡由香里, 鈴木馨. 2011. 動物の人間に対する恐怖心を減少させる積極的な処置の検討. 共生社会システム研究. 5:47-69

・石井隆, 葉山久世, 加藤ゆき, 篠田授樹, 池内俊雄, 松本令以, 萩原康夫. 2013. 河口湖で野生化していたカナダガンの袋網を用いた捕獲の記録. BINOS(日本野鳥の会神奈川研究年報). 20:9-20

・松本令以. 2013. 研究する動物園5横浜市立動物園における研究と保全についての取組み. 日本野生動物医学会誌. 18(1):1-5

・松本令以. 2014. 動物園における展示動物の感染症とバイオセキュリティ最前線 種の保存のための動物輸入時の検疫. 日本野生動物医学会誌. 19(4):113-116

・松本令以, 船越稔, 吉沢拓祥. 2017. 飛翔抑制法として親鳥にブレイリングを適用した状態でのコウノトリの幼鳥のソフトリリース. 野生復帰. 5:47-51.

・松本令以, 清野悟, 賀曽利亜紀, 横田綾, 近江谷知子. 2018. よこはま動物園におけるテングザルの輸入検疫. 動物園水族館雑誌. 60(2):27-32

・松本令以, 船越稔, 吉沢拓祥, 内藤和明, 大迫義人, 佐川志朗, 江崎保男. 2018. 兵庫県立コウノトリの郷公園の飼育コウノトリにおける高病原性鳥インフルエンザ対策の構築. 野生復帰. 6:39-52

・MATSUMOTO R, FUNAKOSHI M, OHSAKO Y, SAGAWA S, EZAKI Y. 2019. The first report on the death of an oriental white stork from the Japanese reintroduced population caused by the accidental ingestion of an artificial material. Japanese Journal of Zoo and Wildlife Medicine. 24(4), 169-173

・葉山久世, 加藤ゆき, 篠田授樹, 松本令以, 久米宗男, 石井隆, 池内俊雄. 2020. 特定外来生物カナダガンの生態系からの除去の活動記録. BINOS. 27, 105-122

・松本令以. 2020. コウノトリの欧州への輸出~国際連携による生息域外保全~. 野生復帰. 8(1), 43-50

・松本令以, 堀江真優, 大迫義人. 2020. インターバル写真撮影による再導入コウノトリの産卵開始日の推定. 野生復帰. 8:17‒24

・松本令以, 堀江真優, 大迫義人. 2021. 『とらばさみ』 によるコウノトリの負傷とその治療記録および 動物の負傷・死亡の発生とその課題. 日本野生動物医学会誌. 26(4), 113-126.

・田和康太, 松本令以, 佐川志朗. 2021. 農地における再導入コウノトリ Ciconia boyciana の救護・死亡箇所の特徴とその食性. 野生復帰. 9(1):59-67

・武田広子, 堀江真優, 箸中彩夏, 船越稔, 松本令以. 2023. 兵庫県朝来市におけるコウノトリの交通事故および事故後の状況. 野生復帰. 11:33–42


■研究発表(主なもの)

・松本令以, 松井基純, 石川明子, 笹本良彦. 1999. エゾヒグマに実施した尿道ろう形成術について. 第47回日本動物園水族館協会動物園技術者研究会松本令以. 1999. エゾヒグマの直腸脱について. 第14回北海道獣医師会胆振支部業績発表会

・松本令以, 合田克巳, 落合謙爾. 2000. エゾヒグマの椎間板ヘルニアの2例. 第15回北海道獣医師会胆振支部業績発表会

・松本令以, 山本裕彦, 植田美弥, 松井桐人, 水谷苗子, 草村弘子, 上田愛子. 2002. 疝痛症状を示したホッキョクグマの試験的開腹. 第50回日本動物園水族館協会動物園技術者研究会 動物園水族館雑誌 45(1):25-26

・松本令以, 山本裕彦, 植田美弥, 松井桐人, 水谷苗子, 草村弘子. 2003. 横浜市立よこはま動物園における過去5年間のフンボルトペンギンの治療および死亡例について. 第3回ペンギン飼育技術者研究会

・松本令以, 石井宗治, 倉地陽子, 山本裕彦, 植田美弥, 松井桐人, 草村弘子, 玉井勘次. 2004. ミゾゴイの保護と飼育経過. 第123回日本動物園水族館協会関東東北ブロック動物園技術者研究会.

・松本令以, 川上和人, 須永絵美, 加藤千晴, 石井宗治, 倉地陽子, 須田朱美, 山本裕彦, 植田美弥, 松井桐人, 草村弘子, 玉井勘次. 2005. よこはま動物園におけるミゾゴイの救護の一例と神奈川県内での過去の救護事例. 第11回日本野生動物医学会講演要旨集. 11:122

・松本令以, 加藤千晴, 山本芳郎, 鈴木創, 川上和人, 須永絵美, 石井宗治, 倉地陽子, 山本裕彦, 植田美弥, 松井桐人, 草村弘子, 玉井勘次. 2005. 台風通過後に神奈川県内で救護されたコアホウドリの3例について. 第11回日本野生動物医学会講演要旨集. 11:123

・松本令以, 植田美弥, 松井桐人, 近江谷知子, 須田朱美, 越智章仁, 畑井仁, 豊田武士, 落合謙爾. 2007. オシドリに発生した腫瘍の8例について. 第144回日本獣医学会学術集会講演要旨集. 144:47

・松本令以, 清野悟, 賀曽利亜紀, 江村綾, 近江谷知子. 2009. テングザルの輸入に際して動物園内で実施した輸入検疫と自主検疫. 第57回. 日本動物園水族館協会動物園技術者研究会 動物園水族館雑誌. 51(3/4):79-80

・松本令以, 菊池博, 東野晃典. 2010. 最新!神奈川県における大型外来亜種カナダガン対策と今後の展開 「動物園としての取り組み」(自由集会). 日本鳥学会2010年度大会講演要旨集

・松本令以, 菊池博, 東野晃典, 葉山久世, 石井隆, 加藤ゆき. 2011. 神奈川県丹沢湖で野生化していたカナダガンの捕獲と動物園への収容. 第17回日本野生動物医学会要旨集. 17:86

・松本令以, 東野晃典. 2011. ウガンダが野生動物をまもるために ~ウガンダ野生生物教育センターへの技術協力~. 第17回日本野生動物医学会要旨集. 17:87

・MATSUMOTO R, KIRYU D, ONO K, KIDO N, DAN M. 2011. Hemiovariosalpingectomy for a Spotted pond turtle with oviduct prolapse. Annual conference of Indian association of zoo and wildlife medicine

・松本令以, 菊池博, 櫻堂由紀子, 東野晃典, 小野香織, 田中宗平, 石川智史. 2011. 丹沢湖で野生化していた外来種カナダガンの生態系からの排除. 第142回日本動物園水族館協会関東東北ブロック動物園技術者研究会

・松本令以. 2013. 動物園における感染症の防御と課題~口蹄疫, 鳥インフルエンザ, 鳥マラリアを例に~. 第155回日本獣医学会学術集会

・松本令以. 2014. 日本産鳥類の保全に向けた動物園とフィールドの連携~ミゾゴイとカナダガンを例に~. 第20回日本野生動物医学会要旨集. 18:52

・松本令以. 2016. 日本野生動物医学会におけるスチューデントセミナーコース(SSC)の実施状況.  第22回日本野生動物医学会要旨集. 22:33-34

・松本令以. 2018. 野外個体の致死影響要因. 応用生態工学会第22回東京大会. 研究集会「これからどうなるコウノトリの野生復帰」

・松本令以. 2018. コウノトリ獣医のお仕事~人とコウノトリが共に生きるために~(市民向け公開講座). 第24回日本野生動物医学会大会要旨集. 24:40

・松本令以. 2019. コウノトリ国内再導入個体群における救護・死亡105事例の分析. 第25回日本野生動物医学会要旨集. 25:162

・松本令以. 2022. コウノトリが紡ぐいのちの尊さ. 第2回四国看護学研究学会学術集会教育講演.

■委員歴等

・コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS) 事務局長(2018年~)

・兵庫県動物愛護管理推進協議会 委員(2020年)

・徳島県コウノトリ里親センター(仮称)設立検討委員会 委員(2020~2021年)

・鴻巣市コウノトリの生息域内保全実施計画策定有識者会議 委員(2022年)

・但馬イヌワシ・エイドプロジェクト緊急対策委員会 委員(2022年)

・但馬イヌワシ・エイドプロジェクト調査委員会 委員(2023年)

・雲南市文化財保護審議会 委員(2023年~)

■研究資金の獲得

・令和4年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)【奨励研究】(研究課題名:コウノトリの生息域外保全及び生息域内保全に影響を与える感染症に関する研究. 課題番号:22H04257)

(バナー)コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)
(バナー)コウノトリ個体検索(IPPM-OWS運営)
(バナー)足環カタログ
(バナー)コウノトリの郷公園公式Facebookページ
(バナー)ふるさとひょうご寄付金(コウノトリ野生復帰プロジェクト)
(バナー)コウノトリ野生復帰グランドデザイン
(バナー)学術雑誌「野生復帰」
(バナー)コウノトリ飛来・繁殖時の対応パンフレット
(バナー)コウノトリの郷公園パンフレット
(バナー)園長日記(名誉園長ver)
(バナー)兵庫県但馬県民局コウノトリ映像ライブラリー
(バナー)豊岡市立コウノトリ文化館
(バナー)キコニアレター
(バナー)兵庫県博物館協会